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第5章 パースペクティブにおけるこの私とあなたの現出 | ||
第1節 哲学を体系化に向けて考えつづけるということ |
前章まで、体系化を目指してじっくりと進めてきました。この章からはいよいよ具体的なこの私とあなたの解明の部分に入ってきます。 | |
第2節 パースペクティブにおいてすべてが現象する |
パースペクティブ図法によって描かれた絵を見てもわかるとおり、私たちは二次元平面に奥行き、すなわち空間をみます。それは、パースペクティブにおいて現象するものはすべて構造化されて現出するからなのです。 | |
第3節 パースペクティブにおいての構造化は決して問えない |
パースペクティブにおいての現象はかならず構造化されて現象してきます。なぜこのように構造化されて現象してくるのでしょうか。はたしてこのような問いは可能なのでしょうか。実はパースペクティブにおいて何か疑問を発することは根源的に不可能なのです。 | |
第4節 パースペクティブにおいての場所の現出 |
パースペクティブにおいての現象はかならず構造化されて空間が現出します。では、その空間性は何によって確保されるのでしょうか。それこそ「ここ」とか「あそこ」とか「遠くのほう」という場所が限定されることによって空間性が現出するのです。 | |
第5節 パースペクティブにおいての「この私」の現出 |
「ここ」とか「あそこ」とかを名指す者こそ「この私」なのです。では、この私はどんな私なのでしょうか。デカルトの私とはどう違うでしょうか。 | |
第6節 パースペクティブにおいての「この私」と他者の関係 |
柄谷がいう「この私」は積極的にはいえないにしても渡し一般に吸収されない「この私」でした。この私はあくまで他者との関係において独自なものなのでした。では、その独自とはどういうことなのでしょうか。他者とどのように違うから「この私」なのでしょうか。 | |
第7節 「この私」と「あの人」の場所性と現象の一挙性 |
ここにおいて「この私」が現象するのとまったく同様にあそこに「あの人」も現象するのです。そこには優劣がありません。どちらもまったく同格に、そして一挙に現象してくるのです。 | |
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