第1章 哲学とは何か |
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哲学が他の学問ともっとも違うところは、いわゆる進歩がないことです。私とは何かは永遠に問題でありつづけるでしょう。 |
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第2章 哲学を体系化するとはどういうことなのか |
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哲学はうまくいけば体系化できるということではありません。哲学は体系化されなくてはならないのです。 |
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第3章 真の第一原理を求めて |
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哲学を体系化するには、真の第一原理から始めなくてはいけません。そして、真の第一原理とは無なのです。 |
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第4章 超越論的領野とは何か |
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超越論的領野とはいっさいが現象する基底です。ここから以外にどんなものも現象しません。 |
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第5章 パースペクティブにおけるこの私とあなたの現出 |
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超越論的領野こそパースペクティブなのです。私もあなたもこのパースペクティブから現象してくるのです。 |
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第6章 この私と世界の相対性 |
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「この私」と世界はパースペクティブにおいて、同時的に現象してきます。それでこそ世界が相対的になるのです。 |
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第7章 アキレスと亀のパラドックスにおける真の解法 |
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アキレスと亀のパラドックスはパースペクティブにおいてこそ初めて解ける問題なのです。2500年の謎がついに解き明かされます。 |
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第8章 他者の論理学 |
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哲学史の中で、他者が本当の意味で理論化されたことはありませんでした。ここでは、他者を見いだすための論理を構築していきたいと思います。 |
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第9章 エピメニデスのパラドックスの真の解法 |
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紀元前4世紀に問題化されて以来、誰も解けなかった「クレタ人は全員うそつきだと、一人のクレタ人が言った」というパラドックスを、誰もが納得のいく完全な形で解いてみたいと思います。 |
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第10章 「この私」と「あの人」における「私たち」の形成 |
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ここまでパースペクティブにおいて「この私」と「あの人」が現象してきていました。では、この二人が私たちを形成するためには、どのような過程をたどるのでしょうか。 |
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第11章 社会学説史 |
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哲学は哲学という名において社会の中にあります。根本から考えていこうとする哲学は、社会の中にある哲学とは何かを考える必要があるのです。そこでまず社会学説史から見ていきます。 |
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第12章 私一般とはなにか |
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社会は私一般において見いだされます。そして、この私一般とは「この私」を「この私」として現象させるパースペクティブでもあるのです |
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第13章 固有名の本質的意味 |
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固有名は決して一般論においては語りえません。すなわち論理学としては語れないのです。それはパースペクティブにおける場所性において初めて見いだされるのです。 |
第14章 意識のあり方 |
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私たちは意識がなくては生きていけません。それほど重要なものなのに、意識は十分に解明されているとは思えません。ここでは意識について徹底的に考えていきたいと思います。 |
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